今日は、ジローとゆきが一緒に散歩に出かけた。
近所のご老人ご夫妻の家の前を通るとまた聞こえてきた。
「おじちゃん、また怒鳴っているね。」
ジローとゆきに声をかけるとジローは心配そうに耳を立てていた。
そして、何時ものように大きな声で「ワン、ワン」とないた。
暫く待ったが怒鳴り声は続いていた。
「ジローくん、帰りに寄りましょう」と言って
待つ姿勢のジローを引っ張って散歩コースを歩いた。

今日は、寄らずに帰ろうと道をかえたが、ジローはどうしても
この家を訪ねるとグイグイ引っ張って家の前にきた。
「ワン、ワン」前より大きな声でないた。
続いていた怒鳴り声がやんでおじさんが出て来た。
中に入ると「おばちゃん、大丈夫」と声をかけた。

何時も優しく撫でてくれるおばさんの
哀し気な顔で震える姿をゆきはみた。
すると、動きが遅いおばさんにおじさんが手をあげた。
その時、この家で声を出したことが無いゆきが
突然、おじさんを見つめて吠えたそして話しをするように
鳴き声は続いた。

すると、目が不自由になったジローは、
ゆきの言葉を聞いて全身震えはじめた。
身体全体で心配しているとわかるこの子たちを見て
おじさんの表情がかわった。

私は、何時も頂くクッキーは「今度ね」と言って
帰って来た。

ゆきは、 いじめ にあったことがある子です。
必死に吠えるその声を聞いて愛おしく思いました。

「いじめ」にあって、後々まで背負わなければならないものが
あることをゆきの吠える姿から学びました。
私たちは、心を研ぎすまして考えなければならないことがたくさんありますね。
（08-01-21・おおきせいこ）

訴える力を持っているゆきちゃんも、共鳴するジロー君も。

ゆきちゃん、そんな辛い過去を持っていたんですね。同じ人間として、申し訳ない気持ちで涙が滲む思いです。でも皮肉なことに、その地獄から救ってくれたのも、また人間である大木さん。“人間次第”の現実を噛みしめます。

suginamikiさん、投稿をありがとうございました。

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火曜は、帰りが遅くなるので別々に散歩に行くことにしました。
ゆっくりと時間をかけてつきあうためです。
まだ寝ているジローは後にしてゆきと出かけました。

散歩が終わるころに、昨日のご老人宅の前で
友だちのワンちゃんに出会いました。
その子もご夫妻からおやつを頂いている子でした。

玄関前でゆきがその子と並ぶと急にゆきがその子の耳に噛み付きました。
幸い直ぐに離したので大事にはいたりませんでした。
ほんとうに、胸を撫で下ろしました。

何処かで「ゆきはもう大丈夫」と思い込み
緊張感を持っていなかった自分を反省しました。
ゆきも我が家に来た時にみせた不安げな顔をしていました。

昨日、今日とゆきはいろいろ思い出し
小さな身体で受け止めています。
ゆき！のんびり行こうね。
（08-01-23・おおきせいこ）